私が女性専門整体院を開くまでの道のり　6　　身体のことよりも

色々な症状を抱えながら私は嫁ぎ先から出ることを決めました。3歳の息子を連れて一緒に出たい。

しかしそんなわがままは出来ないこと自分でも分かっていました。

私は夫がいながら他の男性を好きになったのです。

両親は私の身体の症状より、私が不倫をしていることを問いただします。

夫は水に流し一緒に暮らそうと言ってくれましたが、私は家を出ることを決めました。

「お前がわがままで我慢できねすけだ、うちの娘が本当にすみません。」夫の両親に父が謝ります。「もう家に帰ってくるな、敷居をまたぐな」実家へも帰れなくなりました。

1人で荷造りをし1人で住まいを決め1人で引っ越しをしました。

よくこんな体力と気力が残っていたものだと思います。

1人暮らしが始まりました。自分勝手でわがままで我慢出来ない子なんですから、幼い子供を捨て自分のことしか考えない。そんな人間でした。

その男性とは一緒に暮らしませんでした。彼には奥さんがいました。

「美雪は離婚しても半年後にしか籍を入れられない。僕は籍を抜けば翌日に入籍出来る。美雪が先に離婚してくれたら直ぐに入籍できる時が来る」と言ってくれました。

1人暮らしを始めた1カ月後、彼は仕事の都合で県外勤務となり奥さんとは別れず一緒に暮らし続けました。本当に本当に1人になりました。

そしてこのタイミングで、職場の異動が決まり4名の職場に私が増員で5名体制となりました。異動後、直ぐ受注数が激減、増員された私は時間を持て余ましました。

こんなにひどい人間に神様は会社を続けられるよう、収入の部分は繋いでくれた。

そして先輩T子さんが整体を紹介してくれるのです。T子さん見捨てないでくれてありがとう。声かけてくれてありがとう。感謝しかありません。

平成12年8月。このタイミングで大きく私の人生が変わります。

自分のことしか考えない、その私が今、女性専門ハンドニスト整体院の院長。

この時も新発田市から出る気はありませんでした。